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きよしこ重松清を読んだ感想!吃音に悩む少年の成長する姿を描いた物語

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「きよしこ」の読書感想文、小中学生におすすめ

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっとー。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。著者 重松清(シゲマツキヨシ)1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。引用 「BOOK」データベースより

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きよし 小学生時代

この話は「吃音」に悩む少年の悲しみ、怒りを日常に淡々とこめた作品です。少年は、「吃音」とともに青年になっていきます。小さな子供は、残酷で「吃音」の主人公きよしをからかいます。きよしを怒らせて喋らそうとする。

「吃音」をからかう為にマツザキやタナカはしつこくちょっかいを出してきます。でもきよしは怒らない、絶対に。

この物語はいつの年代の話なのだろうか。きよしはクリスマスに魚雷線ゲームを内心では欲しいが「ぎょらいせん」とうまく発音できない為に両親におねだり出来ない。

それに気づいた両親が誕生日に買う約束をしてくれるという悲しくて優しいエピソードから読みとると、魚雷線ゲームは1967年にエポックけら発売された対戦型ボードゲームなので、昭和40年代のお話だろうと推測できます。

クリスマス会でも吃音をからかわれ途中で家に帰るきよし。次の朝、クリスマス会に置いてきたお菓子が家の前に置いてある。

きよしは、マツザキやタナカを許さない反面お菓子を持ってきてくれた事に少しだけ心を動かされる。

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おしゃべりサマーセミナー

夏休みに言葉の学校「おしゃべりサマーセミナー」に通う事になったきよし。ここは、小学校と違って言葉をからかう人はいない。

そこで知りあった加藤くん、きよしは加藤くんを好きになったわけではなかったが、同じ悩みを持つ加藤くんが暴れた。

それは、セミナーの教師が「吃音なんかにくじけるな」と自分はなめらかな口調で話していて挙句の果てに「ちゃんと言わなきゃわからないでしょ。」と言い放った事に怒りを覚えたからです。

きよしも同じように怒りと悔しさを感じていた。最後にきよしと加藤くんは一緒に帰るがきよしは、引っ越しをするのでもう会えない。

加藤くんを忘れたくなくてきよしは、作文に加藤くんとの思い出を書きます。カ行が上手く話せないきよしは、加藤くんを佐藤くんに変えて作文を書きました。

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アル中の友達「おっちゃん」

引っ越し先でも友達が出来ないきよし。しかし放課後に遊ぶ人はいました。仕事もろくにしないアル中のおっちゃん。

もちろんお母さんはおっちゃんと遊ぶことをよく思いません。野球を通じて新しい学校の友達と仲良くなっていきおっちゃんとは会わなくなっていきます。

おっちゃんは、友達のいないきよしと野球をしてくれた、吃音も受け入れてくれた。なのに、学校に友達が出来たとたん、お母さんと同じにおっちゃんを特別視してしまった事に胸を痛めます。

きよし 中学時代

きよしにあだ名がついた「ドモ」どもりの「ドモ」だ。迷惑な親友「ゲルマ」がつけたあだ名。ゲルマは無神経で、きよしになぜどもるのか聞いてきたり、苦手な音を言い当てたりしたが、きよしは嫌ではありませんでした。

ゲルマの友達「ギンショウ」と3人でしばらくつるむが、悪のゲルマと気弱な悪ギンショウの話はギンショウの殺傷事件により関係は終わります。

これまで、きよしにまともな友達が居ないのは、きよしが「吃音」の自分を認めていないからだと思います。

自分を駄目なやつだと思っているので類は友を呼び駄目なやつが周りに集まってくるのでしょう。

少年から青年に成長する姿に感動

きよしも周りもだんだんと大人になっていき、「吃音」をからかわれる事もなくなっていき野球部でのエピソードはよくある思春期の仲間の話です。

ここからきよしがだいぶ生きやすくなっている事がわかります。最後の話は、彼女との話。学校の先生になりたいきよしは東京の大学に行く事を決める。自分を大事に思ってくれる女の子を残して東京に行く。

もちろん「吃音」は治ってはいないし不安だらけだが学校の先生になりたい夢の方が強いのでしょう。すっかりたくましくなったきよしに感動します。

さいごにこの本のタイトル、「きよしこ」友達の居ないきよしが心の中のつぶやきならどもることなく普通に話すことができる。

「きよしこ」は、きよしの心の中の友達なのである。友達を欲し、「吃音」にコンプレックスを抱きながら成長するきよし。

最後は学校の先生になりたいとまで思えるまでになる。人はみなコンプレックスを持って生きている。そんな人が少し勇気を持てるようになる「きよしこ」ぜひ読んで欲しい本です。

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『きよしこ重松清を読んだ感想!吃音に悩む少年の成長する姿を描いた物語』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/10/27(金) 15:08:45 ID:e3b3b557b 返信

    ギンショウとゲルマは駄目なやつではない

    • 名前:yao 投稿日:2017/10/30(月) 22:10:21 ID:0b053ae84 返信

      コメントありがとうございます。