神々の指紋
人類や文明は、人類の誕生から今までずっと右肩上がりで進歩し続けていると思っていました。でも、現実には現代の技術をもってしても実現が難しいものが数多く存在します。
また、歴史と異なるものも存在します。本当に古代の人は現代の人間よりも技術的に劣っていたのでしょうか?
神々の指紋のあらすじと感想!
内容紹介
今から1万2千年以上前、地球に高度な文明が存在した。古代文明の謎を解き明かす驚愕の新事実の数々。12カ国で出版され、空前の反響を巻き起こした全世界が注目するノンフィクション。
引用:Amazon
オーパーツの存在
現代の技術をもってしても再現することが難しいものや、存在意義の不明なものは数多く存在します。それらをオーパーツといいます。
代表的なオーパーツを紹介します。まずは、マヤ、アステカ、インカの考古遺物とされている水晶髑髏(どくろ)です。
一個の水晶からできていて、道具で加工した痕跡はありません。下から光を当てると目に集中したり、太陽光を当てると虹色になったりします。現代の技術をもってしても再現が難しいものです。
次に、コロンビアの古代遺跡から発見された黄金のスペースシャトルです。黄金ジェット、黄金シャトルともいわれています。
紀元500年~800年頃作成されたようですが、ナスカの地上絵にも似たものが存在します。最後にオスマン帝国の時代に描かれたピリー・レイスの地図です。
この地図が描かれてから400年近く後に発見された南極大陸が描かれています。これらはほんの一部ですが、なぜそんな昔にそんな高度な技術があったり、飛行機やロケットなどを知りえたのか不思議に感じます。
著者はそれらのことから、現代人が一番高度な技術をもっていること、本当に右肩上がりで進歩を続けてきたことに疑問を投げかけています。
現代がマヤ暦で第五の太陽の時代といわれるように、何度も文明が滅びていたのではないかと。
ギザの三大ピラミッド
ギザの三大ピラミッドは最新の技術をもってしても再現の難しい建造物の代表ではないでしょうか。あの大きな石をどうやって運んだのか。なんのために作られたのか。疑問は尽きません。
三大ピラミッドは、今では儀式に使用する建造物だと考えられるようになりましたが、ずっと他のピラミッド同様、王様の墓だと考えられてきました。
大きさは王様の権力の大きさだともいわれます。しかし、著者は、棺桶が安置されている王の間が地上より高い位置にあることから、墓ではない、
そしてかつて換気口といわれていた王の間、女王の間から外へ繋がるシャフトは星の観察に用いられ、天体観察が行われていたといっています。
三つのピラミッドの位置はオリオンベルトの三ツ星の位置、その高さはそれぞれの星の光度と同じといわれます。
参道や、スフィンクスにも天体に繋がる意味があり、王様の復活の儀式に用いていました。
今もギザの発掘は続けられていて、学説も様々です。どれが正しいのかはわかりません.
でも、古代の人々がたいへん高度な技術を持ち、天文学を駆使して儀式を行っていたと思うと大変ロマンを感じる一冊だと思います。
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